KOLO 2010 FOLKLORE REPORT 185 Aプロ Bプロ
フォークダンスはコロに始まりコロに終わるといわれます。
そのコロの国、セルビアから総勢45名の来日です。
旧ユーゴスラビアの解体によるセルビアの誇りと伝統は、コロ舞踊団に残されました。
旧ユーゴ時代のプログラムから大きく発展し、セルビア民族の燃えたぎる血と力を、
舞台で展開するセルビア絵巻です。 お見事KOLO!!
増永哲男
コロ舞踊団を迎えて
高市雄之(フォークダンス愛好家)
コロ舞踊団。オールドフォークダンサーにはどうしようもなくときめきを呼ぶ名前であり、「コロの舞台でね」と口を切るだけで自分も相手も目が輝く経験を持つのは、筆者だけではないはずである。
戦後の貧しかった日本に来日してヨーロッパの踊りとはどういうものなのかを見せつけ、ヨーロッパなど雲の彼方、という当時のフォークダンサーたちを魅了したのが、マゾフシェであり、モイセーエフであり、そしてコロであったことは何とも忘れ難い。
今回が4度目の訪日となるコロ舞踊団であるが、実は前回までのとは大きな相違点がある。
一つの国家に二つの文字、三つの宗教、四つの言語、五つの民族、六つの共和国、七つの隣国。こういう放胆なキャッチフレーズを携えて誕生した国をご存知だろうか。今は解体消滅してしまったユーゴスラビア連邦である。その凄惨な消滅の過程は、まだ筆者の記憶には生々しいのだが。
コロ舞踊団は、このユーゴスラビアの国立舞踊団として、1948年に設立されたものである。ユーゴスラビア消滅後にもその名前を引き継いでいる実体は、「六つの共和国」の一つであり、ユーゴスラビア連邦の中核を自負していたセルビア共和国の国立舞踊団である。
では、以前のコロ舞踊団とは無縁の別物かというと、そうでもないので。ここらが、ユーゴスラビアの錯綜した歴史を反映していて、一筋縄ではいかないのですねえ。是非ともご自分の目で確かめて下さい。
ご存知のとおり、バルカン諸国の踊りは基本的にチェーンダンスである。チェーンダンスに血の騒ぐ向きは、今回の公演に挙って参集されるであろう。チェーンダンス愛好者は、足捌きの細部に眼を奪われるあまり、舞台全体の構成に重きを置かぬことが間々あるのではなかろうか。
ペアの踊りを基本とする民族の舞台は、ペアが明確な単位となるので、その単位を平面的立体的にいかようにも配置し構成していくことができる。チェーンダンスの場合は話が異なる。個々のダンサーは明確な単位とは言い難く、四人が連なったものと十人が連なったものと,舞台構成上に大きな違いは生まれない。
この難点をいかに突破するかが、振付師の腕の見せどころであろう。コロ舞踊団におけるその成功例は、たとえばセルビアンメドレーであり、ヴラニエであった。今回の公演にも登場するであろうが、これらの作品がセルビア各地の舞踊団でヒットナンバーの座を占めているのも無理からぬところである。これらの舞台からは、新しい秩序を目指して南スラブ民族が足並みを揃えた建国当時のユーゴスラビアの熱気が、今もなお伝わってくるのだ。
2010年 FOLKLORE REPORT 185
2月
6 土 14:00 A 水戸市民会館
7 日 14:00 *B 麻生文化センター
9 火 13:30 B 千葉市文化センター
11 祝 14:00 B NYC大ホール
13 土 14:00 A 金沢市文化ホール
15 月 18:30 A 伊勢市観光文化会館
17 水 18:30 B サンポートホール高松
18 木 13:30 A 高知県民文化会館
20 土 14:00 A 伊丹アイフォニックホール
23 火 13:30 B 益城町文化会館
25 木 18:30 A 大野城まどかぴあ
27 土 13:30 A 山口南総合センター
28 日 14:00 B 高槻現代劇場
3月
1 月 13:30 B 名古屋市青少年センター
2 火 13:30 A 各務原市民会館
3 水 13:30 A 浜松市勤労会館(Uホール)
5 金 18:30 B 前橋市民文化会館
6 土 14:00 *A 桶川市民ホール
7 日 14:00 B まつもと市民芸術館
8 月 14:00 A 鎌倉芸術館
10 水 18:30 B 宇都宮市文化会館
11 木 18:30 B 仙台市青年文化センター
12 金 13:30 A 山形テルサ
13 土 13:30 B 福島テルサ
14 日 13:30 S NYC第3体育室
15 月 13:30 A 練馬文化センター
*B 麻生文化センター *A 桶川市民ホールはKOLO本公演前に
わくわくフォークダンス交流フェスティバル(日本で活躍するグループの民族舞踊・フォークダンス発表)が行われます。
チケット 11月1日 発売開始
前売券4800円 ペアー券9000円 ABセット券9000円
学割券(入場時学生証提示)3000円 子供券(高校生まで)1500円
ホール会館・主催者・後援団体により料金が異なっています。
スケジュール・プログラムはやむを得ず変更されることもあります。
ご了承下さい。
Aプロ・Bプロは一部を除き殆ど違うプログラムになっています。Bプロに旧ユーゴスラビア(旧ユーゴスラビア内に住むセルビア人地方)のレパートリーが一部含まれます。 プログラムはKOLOとただいま調整中です。発表され次第掲示いたします。
講習会各単位 3500円
公演(AorB)と講習会セット 7500円
講習会1日券(2/14名古屋 or 2/21大阪 or 3/14東京NYC) 6000円
公演(AorB)と上記1日通し講習セット10000円
講習会4回回数券 10000円
講習会全通し券 15000円
公演ABセット+講習会通し券 20000円
KOLO講習会Ⅱ
セルビアン・ダンス(コロ)を来日KOLOメンバーとともに踊ります。
講習会ワークショップ
2月 8日(月)19:00 NYC第4体育室
2月10日(水)19:00 NYC第4体育室
2月14日(日)10:00 14:00 津島勤労福祉会館(アイプラザ津島)名古屋
2月21日(日)10:00 13:45 堺市勤労者総合福祉センター(サンスクェア堺)大阪
3月 4日(木)19:00 NYC第5体育室
3月 9日(火)19:00 NYC第5体育室
3月14日(日)10:00 NYC第3体育室
13:30 NYC第3体育室 KOLOパーティ
フォークロール・ツアーは人と人とのふれあいツアーです
チェコ・ポーランド・スロバキア・フォークロールツアー
2010年6月9日(水)~6月22日(火) 申込受付中
チェコのフェスティバル。ポーランド民族音楽舞踊団の公演と講習会と交流会。ゴラルの人たちとの交流。最後はスロバキア・ミヤバのフェスティバルで締めくくります。
スロバキア・フォークロールツアー
2010年6月23日(水)~7月6日(火) 申込受付終了しました
プラハ、ブルノ、ストラズニッツェ、ヘルパ、コシツェ、ラスラビッツェ、最後はビフォドナ。平日はスロバキアの村を訪ね、村の料理と音楽と踊りを楽しみます。今も生きるスロバキア民族音楽舞踊をどっぷり味わいます。透みきったタトラの山を背景に、全スロバキアから2010年優秀アンサンブルが全集合します。さわやかスロバキア!ビフォドナを堪能します。
主催:スロブ・フォーク・ツーリスト BRATISLAVA
セルビア・フォークロールツアー
2010年11月4日(水)~17日(火)申込受付中
丸2年かけてセルビア各地から勝ち抜いたベスト20の舞踊団が一堂に集まる、”これぞセルビアのフォークロールフェスティバル”を堪能します。きっとあなたはセルビア人の心と誇りに深く感動するでしょう。やはりコローが一番!フォークダンスはコローに始まりコローに終わる!
今回はセルビアの温泉巡りがキーワード!
主催:フォークロールマガジン BELGRADE
各ツアー最少催行人員15名、現地ツアー費用:2000ユーロ、夫婦・親子申し込み特典割引あり。各ツアーの料金に現地までの国際航空運賃は含まれません。