お喋りの声も、
庭先に咲く花の色も、
美しいハーモニー

大 村 エ リ

 イタリア語で“macedonia(マチェドニア)”といえば、「マケドニア」はもちろん、フルーツサラダやフルーツポンチをも指すことばですが、 その由来のひとつとされているように、マケドニアは、色とりどりのフルーツのように、さまざまな民族、さまざまな宗教を信仰する人々が、それぞれの味をもちながら、共に暮らしてきた地域です。 歴史の中で多くの争いが起こり、今もなお火種を残している地域であるとはいえ、 争いのない中での、平和な共生の時代は、その歴史の大部分を占めるものです。
 山あいの地に特有の厳しい自然環境のもと、この地に暮らす人々は、自らに伝わる伝統を守るとともに、 共に暮らす他の民族の文化に触れ、刺激を受けながら、ひとつの枠の中にとどめずに、垣根を超えて、 マケドニア、の文化をつくりあげてきました。
 この公演では、あたたかで、鮮やかで、異国のものでありながらどこか懐かしい、 人々の交流の歴史(つまり、今も止まることなく、いきている、といえるもの)が育んだ 「マケドニア」を、皆さまの耳や目で、あじわっていただけることでしょう。
 お喋りの声も、庭先に咲く花の色も、舞台の上で美しいハーモニーとなってよみがえります。


 

2013makedonja

フォークロール原風景
増永哲男 2012

 スコピエにあるマケドニア国立イリヤ・ニコロフスキ音楽バレエ学院伝統音楽舞踊学部に所属するマケドニア民族音楽舞踊団”アンサンブル・マケドニ ア”を主体に、シュティプにあるゴチェ・デルチェフ大学音楽院民俗学部所属舞踊団との共同制作アンサンブルです。このアンサンブルの民族音楽・舞 踊・衣装・楽器は「限りなくオリジナルに近く」が特徴です。演目ごとに、その地方の、その土地で使用される楽器で演奏されます。アンサンブルが使 用する楽器は20種類を超えています。団員は17歳から26歳までが主力、ダンサー全員が演奏し、唄い、踊ります。もちろんミュージシャンも踊り ます。マケドニアからの舞踊団は国立タネツ民族音楽舞踊団(1997年来日・フォークロールレポート招聘)がよく知られていますが、今回は敢え て、私のフォークロール観に一番近い、”マケドニアの真珠”アンサンブル・マケドニアを日本のフォークロールを愛するみなさまにご紹介します。マ ケドニアに住む少数民族、アルバニア人、トルコ人、ジプシーの音楽と踊りのレパートリーも素晴らしい。
 「人には人の衣装と音楽と踊りあり」、「マケドニア・フォークロール原風景」を公開展示します。

  • Facebookの社会的なアイコン
  • Facebook
  • YouTube
  • Facebookの社会的なアイコン