ハンガリー民族の芸術天性


   生活の動力源である家畜、とりわけ牛と馬と人との生活密着度はハンガリーにおいて際立っています。
   ゆったりとしたテンポから、力強いテンポ、徐々に荒れ狂い勇猛果敢なテンポになる牛のリズム。大地で生まれ育ったチャルダーシュは、自由に踊る牛(男)と手綱を放さないパートナー(女)との、調和のとれた見事な芸術作品です。
   ハンガリーの草原・平原を駆け回る馬は移動手段として、また農牧作業の役務に欠かせない貴重な力になりました。常歩(なみあし)早歩(はやあし)駈歩(かけあし)4節2節3節の馬のリズムで、華麗な足さばき でレゲニシュを踊りました。 
   生活のリズムを活かすハンガリー民族のフォークロール芸術天性にいつも感服します。これらの音楽とリズムを担い続けるジプシーに、彼らを寛容に許容したハンガリー人にも敬服します。
   ハンガリーの鬼才コレオグラファー、ジュラフスキー・ゾルタン氏率いるハンガリー国立ホンベード民族音楽舞踊団は、常時 26カップルのダンサーと二つの楽団が在籍するハンガリー最大の国立舞踊団です。HONVEDから選抜されたメンバーにジプシーアンサンブル・ロマフェストの天才プリマーシュ(バイオリニスト)とダンサーを加えた総勢42名の共同制作作品です。
フォークロールレポーター 増 永 哲 男

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